節分と豆まき
「節分」というと、二月三日の立春の前日に限られたように思うけれど、
立春・立夏・立秋・立冬などの気候の移り変わり目を言い、
これを節日といって祝ったものであるが、
後には立春の前日のみ行われるようになってきたのである。
「豆まき」は、平安の頃から大寒に入る前日には、
門口に「柊の枝」に「鰯の頭」を挟んだものを飾り、
大豆をまいて「福は内、鬼は外」と唱えながら、
悪魔払いを行うようになったとのことである。
また、一説には、宇多天皇(第五十九代)の頃、
鞍馬山の僧正谷に住んでいた鬼神が、
都に乱入しようとしたので三石三斗の豆をまいて、
鬼の目を潰して災難から逃れたのが始まりとも言われている。
節分の豆まきは立春の前日の節分の日に行われる行事で、
その年の十二支に当たる人を年男と称して、
各神社や寺では有名人やタレントを頼んで、
派手な豆まきを行っている所もある。
円明寺住職 笹川真照
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