梅雨入りで心も身体も蒸し暑く考え事はみなまとまらない
若狭東高校 山田 結花
【寸 評】
じめ〱とした梅雨の時季は、いら〱として何をするにも落着きません。
就職、進学いずれにしても、じっくりと考えて進まなければならない大切な時です。力を出しきって頑張りましょう。
就職と進学に別れる私達次に会う時はもう大人だね
若狭東高校 藤原 彩華
【寸 評】
卒業後の友人達の進路に期待をしている作者の姿が浮かんできます。楽しい短歌ですね。
夏の夜蛙ゲコゲコさわぎをりお願いだから静かにねかせてね
若狭東高校 下野 みづき
【寸 評】
作者は蛙の声に励まされる時やにぎやかに一緒に唱ったりする時もあるのですね。でも今夜だけは静かにしていて欲しいのです。昨夜も遅くまで勉強していたので今夜はゆっくり熟睡したいのと訴える作者。作者のこの気持ちを察してね。
向こうから聞こえてくるのは君の声みんな静かに姿勢を正す
若狭東高校 河原 祐司
【寸 評】
三句に「君の声」とありますね。君は友人たちから信頼されているのでしょう。君のしっかりした口調が聞こえてきて、みんな静かになり姿勢を正した一瞬を詠まれたのですね。着眼点がとても素晴らしいです。