山川登美子辞世の歌の歌碑(山川登美子記念館内)
  山川登美子辞世の歌の歌碑(山川登美子記念館内)

 

山川登美子を偲ぶ

 

 四月十五日は若狭が生んだ明治時代の歌人山川登美子の命日です。登美子は与謝野鉄幹が主宰する文芸雑誌「明星」で、鳳晶子(後の与謝野晶子)とともに女流歌人の先頭に立って活躍しましたが、病のため二十九歳の若さでこの世を去りました。

 彼女は郷里小浜の家で最期を迎え、歌に命を託するように清らかな辞世の歌を遺しました。

 

   父君に召されていなむとこしへの春あたゝかき蓬莱のしま

                                    登美子

 

 弟の亮蔵に巻紙を広げてもらい、仰臥したままで一息に書いたという辞世の歌は、亡くなる二日前とは思えないほど、のびやかな筆のはこびです。

 登美子の家は明治時代の木造建築で、国の文化財に選定され、山川登美子記念館として公開されています。辞世の歌が書かれた終焉の間の前には梅の古木があり、毎年美しい八重の花を咲かせます。

 

   人が花か花が人かと思うまで登美子の庭に紅梅は散る

                                   よしえ

 

 春の晴れた日には、縁先から花を眺める登美子に会えるような気がします。

 

 

                                   りとむ短歌会所属  北野よしえ

若狭の散歩道を旅する

◆ 山川登美子記念館 ◇

 小浜市出身の明治の歌人山川登美子の身の回りにあった品々や歌稿など様々な品が展示されており、「登美子終焉の間」などで登美子の人生をより身近に感じることができます。山川登美子の生家をそのまま記念館として公開していますが、代々若州小浜藩主・酒井家に側用人御目付役として仕えてきた由緒ある家柄だけあって、趣きある日本家屋は必見です。
◆開館時間
 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)

◆観覧料
 大人……300円
 高校・大学生……200円
 中学生以下は無料

 【団体20人以上】
  大人……250円
  高校・大学生…150円

◆休館日
 毎週火曜日(年末年始12月29日~1月3日)

 

 

 井上耕養庵

福井県小浜市南川町9-17

 ℡(0770)-52-0199

営業時間 午前8時~午後6時

   定休日 火曜日

 

 

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