■ 若州良民伝とは・・・

 安永九年(一八六二)に発行された全四巻からなる書。

 若狭地方で領主が領民の中の六十余人の善行を記録したものである。

 

若州良民伝 巻一より ~桶屋孫十郎~

 

 越前敦賀(若州のうち)の町に孫十郎という者がいました。桶屋に養子に行き、桶作りを修業しましたが、成長して一人前になると、実の父母に孝行したくてたまらなくなり、家業は弟子に任せ、自分は別の小さな家を借りて通うことにして、実の父母にも仕えるようにしました。それでも飽き足りないので、ついに実の父母を自分の家に引き取り孝養を尽くし始めました。暁には起き出て親に食べ物を用意し、桶屋の仕事は十分に果たし、帰るときには必ず果物や鮮魚を買って帰り、親にすすめました。


 夏になると蚊帳を吊るのですが、親を中に入れて自分は蚊帳の外で寝ました。人が理由を尋ねると「寝ていて誤って親を蹴ったりするといけないから。それぐらいなら蚊に刺されたほうがましだ」と答えていました。妻をめとらない理由は、万一親の心に通わない時に別れるわけにもいかないから、と答えました。皆がほんに孝行息子だというと、とんでもない、まだまだ尽くし足りないのが悔しい、わたしなんかを孝行者といわないでくれ、と言い続けていました。

 

                  (若狭文学会会員  松井正)

 

 

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